診療情報管理士の将来性は高く、病院での需要は今後ますます増えることが予想されます。
診療報酬の面でも、診療録管理体制という制度が登場し、診療記録管理者を配置することで、診療報酬点数が増える形になりました。
その結果、病院側が売上を増やすために診療情報管理士の採用を進めるケースも出てくるのではないでしょうか。
診療情報管理士は、主にカルテや診療記録などの患者情報の管理を担っています。
こうした医療データの取り扱いはIT化が進んでおり、紙ではなくデータで保存するところが増えています。
実際、IT化というと、仕事自体がAIにとって変わられるリスクがあると思われるかもしれません。
しかし、厳格な取り扱い、そして正確性が求められる医療データの管理は、人間の方が適していると考えられています。
紙であれば原本を持っていかれる、コピーを取られるという事態にならない限りセキュリティは保証されます。
しかし、データ化された情報の場合、ハッキングや病院スタッフのミスなどで比較的容易に外部に漏れるリスクがあります。
そんな事態を防ぐという意味でも、情報管理のスペシャリストである診療情報管理士の存在はますます重宝されるでしょう。
診療情報管理士が管理する情報は、病院内で患者の治療に向けて使われるだけでなく、日本社会全体の医療知識やスキルの向上に活かされています。
情報管理を通して、医療分野の発展に携わりたいのなら、ぜひ診療情報管理士の道を検討してみてはいかがでしょうか。